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2008年12月

来年も真央選手を応援しましょう~

今年も残すところ今日のみとなりました。早いものですね。

浅田真央選手。本当に私たちファンは真央選手によって、かつてないほどフィギュアスケートに魅了させられました。彼女は実に様々な引き出しをもっていて(=潜在能力の高さ)、なおかつルックス・スタイルも良し(=欧米人には負けていません)、性格よし(=アスリートにとって最も重要)、ときます。3拍子そろった選手と言うのもなかなかでてくるものではありません。

07年のワールド銀メダル。今でも悔やまれるショートでの連続ジャンプミス。けれどフリーの演技は本当に多くの感動をもらい、繰り返しDVDを見たものです。08年のワールド金メダルも波乱のものでした。最初のトリプルアクセルでの激しい転倒からよく踏ん張ったなと思います。ルール改正で苦しんだ分、ワールドを手にした喜びはひとしおだったのではないでしょうか。オリンピックの前々年にワールドを取っておいた意義は非常に大きかったと思います。

そして09年。今までにも何度も申し上げたとおり、この年もオリンピックに向けての模擬試験的なものです。あくまでも本番は10年のバンクーバーオリンピックです。09~10年のグランプリシリーズももちろん模擬試験です。オリンピックに照準をあて、この春から夏にかけて体力増強をはかり、さらにジャンプの高さ、細い軸、ランディングの柔らかさを身に着けて、トライ&リカバーでオリンピックをものにしてほしいと切に願う次第です。

約10年ほど前にバンクーバーで3週間ほど滞在したことがありました。移民の多い国ということもあり、アングロサクソン以外に中華系移民が多かったのを覚えています。郊外に行けば上流階級の住む立派なお屋敷がたくさん並んでいました。私が訪れたのはちょうど6月でしたので、日本で言えば4月下旬の季節に似ていたと思います。日本人のワーキングホリデイ者があちこちにいました。私の滞在していたファミリーは母がイングランド出身、父がイングランド系移民のカナディアンでした。多くの日本人を招き入れ、かなり親日派でした。ホームステイは日本人オンリーのファミリーでしたので理由を聞いたら、かつては韓国人も滞在していたそうです。しかし素行の悪さ(たまたまだと思います)でもめ事になったそうで、それ以来アジアからのホームステイは日本人のみとしたそうです。10年ひと昔と言いますから、今は昔で違っているかもしれませんね。

とにかくバスの中でもそう、ショップでもそうでしたが、人々が非常に温厚で親しみやすい人柄の方が多かったです。中華系のおばあちゃんとバスの中でたくさんお話をして、キャンディをいただいたり、最後は道案内までしてくれて、本当にお茶目でかわいいおばあちゃんでした。バスの中で知り合ったスコットランド出身のおばあちゃんとはその後何年かは文通をしました。たまたまお孫さんが日本に滞在していて、かつ私の住むところと近かったということで、話が盛り上がり、日本に帰ってからそのお孫さんにもお会いしました。

国民性としては本当に日本に合う感じがします。バスの時間もヨーロッパほどルーズではありませんでしたので、選手の皆さんがトリノで感じたイライラ感はあまりないのでは、と推測します(笑)。

とにもかくにも、今年1年、真央選手を通して色々な方々と共鳴できたことは本当に楽しかったです。これからもまた、ともに応援していければと思います。引き続き、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

alice

2008/12/31  13:33

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第77回全日本選手権 浅田真央の課題

フィギュアスケートの第77回全日本選手権が終わりました。

女子では浅田真央選手が3連覇、男子では織田信成選手が文句なしの優勝で幕を閉じました。

真央選手は3連覇したものの、何かと課題を残す試合になったと思います。真央選手だけに限ったことではありませんが、やはり、回転不足判定が今年から厳密化しているということで、思うように点数が伸びてこないというのは、選手にとっても非常に歯がゆいところです。

真央選手

ショート・フリーとも今年はまだ一度も決めていない(跳んだけど認定されていない)3-3のフリップループ。ショートではファーストジャンプのフリップが着氷時にループにうまくつなげられず失敗。このファーストジャンプのフリップはそれほど悪いジャンプではありませんでしたが、ほんの小さなタイミングが狂っていたのか、それとも心の迷いなのか、微妙なところだったのではないでしょうか。もったいないなと思いました。

ループジャンプはトーループと違って、瞬時にバランスを整える必要があるため、コンビネーションで跳ぶには、体勢の保ち方が微妙に違ってしまえば、今の厳しいルールの下では「一か八か」のジャンプになってしまいそうな気がします。しかしそれほど難しいジャンプであるにもかかわらず、点数には大きく差が表れるでもなく、なんというのかコンボの場合に限りセカンドループは1.1の加点が付くぐらいのルール改正をしてほしいなと思う毎日ですね。

フリーではこの3-3のフリップループをきっちり跳んでみせたものの、やはりスローで見るとクルっと着氷してしまってダウングレード。このジャンプは演技後半と言うこともあり、ジャンプそのものに勢いと高さが付けられずに跳んでしまったのではないかなと思います。なので、ジャンプの順番を変えてみるのも一つ手段かもしれません。3-3のコンビネーションジャンプは、ファーストジャンプでは高さと言うより、勢いで幅広に跳ぶことと、セカンドジャンプでは勢いプラス高さで跳ぶジャンプなので、疲れの見える後半より序盤の方が成功する確率が高いのではないかなと思います。

トリプルアクセルは残念ながらスローで見なくても回転不足かなぁと素人目でも判別できてしまいました。ファイナル時と比べて6分間練習でのジャンプがうまく決まっていなかったようです。ま、しかし、ファイナルから2週間、疲れを十分に取る余裕もなく、全日本に突入してしまったという感じではないでしょうかね。安藤選手しかり中野選手も含め、お気の毒に思いました。(正直、来年は場所&日程調整も考慮してほしいですね。1月中旬でかつ便利な東京でいいんじゃないですか。)

サルコウジャンプがパンクし、1回転になってしまったのも少し心配の種です。やはり苦手なジャンプはほんの少しのタイミングでも修正しづらいものなのでしょうか。

今回の収穫と言えるものをあげるとすれば、ファイナル時以上にスピード感が増したということです。フリーでは終盤のストレートラインステップでメリハリの利いた身体運動で、ステップもエッジを深く、うまく使っていたので非常に良かったと思います。仮面舞踏会のフィナーレを飾るに相応しいステップだったと思います。

今回のミスを次へつなげるには、やはり回転不足を避けて通る訳には行きません。経験者ではないのでいかにして3-3(フリップループ)をきれいに跳んで見せられるかはわかりませんが、チーム真央で何とか欠点をリカバーして行って欲しいと切に思います。素人ながらに思うのは、ショートではフリップトウループも一つの手段ではないかなと思うのです。失敗が許されないショートなので、フリップトウループの精度を上げて来年に向けて出発してほしいなと思います。

あくまでも真央選手の目標はオリンピックです。はっきり申して真央選手にとって今季は、オリンピックへ向けて色々と課題を克服するための準備期間にしか過ぎません。そのためにあえて目標を高めに設定しているということをどうかお忘れなく。ワールドが取れればラッキー、四大陸もワールドも一つの過程でしかありません。本番でいかにして気持ちをうまく乗せられるかの模擬試験のようなもの。精神的な調整方法だとか身体能力での問題点を上手く見つけて、オリンピックへ向けてステップアップしていくための「過程」にしか過ぎません。

余談:今回の中野選手、本当に残念でした。ジャンプミス以外は本当に美しい、ストーリーを描くような流れのあるスケーティングを見せてくれただけに非常に悔やまれます。個人的には思うのは、村主選手の伸びしろは限られているので、村主選手には申し訳ありませんが中野選手を噴気させるための存在、それだけと言うことで、中野選手と村主選手が切磋琢磨する中で、中野選手は本番で実力をうまく発揮させられるだけの能力を養っていくことが今後の課題と言えるのではないでしょうか。確かに、ジャンプの回転不足は真央選手同様、来年への課題です。しかし中野選手はジャンプさえ決まれば村主選手にはとうてい及ばない美しいスケーティングがあり、スピンもあれだけ早く軸をしっかり保ちながら回れる選手はほかにいませんので、まだまだ飛躍できると思います。だから来年は頑張ってオリンピック代表になってほしいなと思います。

2008/12/29  01:03

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フィギュアスケート全日本選手権   2008 開幕直前スペシャル

12月23日(火) 15:57~16:53 フジテレビで放送されます。

詳しくはこちら→

http://wwwz.fujitv.co.jp/sports/skate/figure-japan2008/index.html

左下に関連番組として、小さく表記されています。

毎回思うのですが、余計なMCは省いてほしいです。それをするなら、得点や技の詳細に至るまでの分かりやすい説明等、加えてもいいと思うのですが。とりわけ今季から厳しくなったダウングレードについての説明など、フジの別の番組で誤った放送をして謝罪したぐらいならそれぐらいあってもいいと思います。

それと、ジャニーズ。テレ朝の草彅さん、フジの国分さん、コメンテーターの割に語彙力が少く肉が薄いこと。まあ、素(もと)はアイドルですから、コメントしようとするのが無謀でもあるのですが(それでも許されているのが不思議)、本当に選手達の不断の努力に対してコメントするには、事前にしっかり勉強してほしいです。

2008/12/21 15:48

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グランプリファイナル2008 in KOREA  真央1位 ヨナ2位 ~『プレッシャー』に勝った真央、『プレッシャー』に負けたヨナ~ その差は【目標】とするもの

下馬評通り、SP、FSとも真央選手とヨナ選手の一騎打ちとなりました。

ショートプログラム

浅田真央

SPでは正直、真央選手の方がヨナ選手より勝っていたと思います。ヨナ選手は地の利で若干GOEやPCSで点数が上げられた感じがします。

パーソナルベルトには4点ほどたりませんが、スコア的に65点であればフリーでの勝算を持てたでしょうから、ダウングレードがあったとはいえ決して悪い出来ではありませんでした。

だた、ここ何試合か見てきて思うようになったのは、やはり真央選手のSPの音楽が、何となくPCSにも影響がでているのかなと思い始めました。

盛り上がりの少ない曲ですので、自然と抑揚が感じにくい面があり、インパクトに欠けてしまうのかなと思います。しっとりとした音楽でも、『ノクターン』では優雅な面と、ラストのステップ部分では、しっかりと盛り上がってきますので、今季の『月の光』は真央選手の色が出しにくい感じがします。

ただでさえ普段からヨナ選手のスピードあるスケーティングに比べ真央選手はスピード感に若干劣る点で、余計にインパクトに欠けてしまうのでしょう。もったいないなと思います。

課題の3Lzもきちんと跳び分けてきましたね。加点も0.8とまずまず良い点数ではないでしょうか。公式練習から自分でも信じられないくらい高く跳べていたそうです。本当に調子の良さを実感できていたのでしょう。この自信が最後まで保ち続けられたことは、また一歩大きく飛躍したと言えます。

それにしても3F-3Loの3Loでのダウングレードは痛いですね。ここまで厳しいものかと改めて実感しました。ーが当の真央選手はいたって冷静でしたね。もっと高く跳べば大丈夫とのコメントがありました。マイナス思考でないところがアスリートにとって、非常に重要です。モチベーションをいかに保ち続けられるか、オリンピックはまだ来年ですが、前年に課題を見つけ、いい経験をしていると、焦りが出てこないのでしょう。勝算があるのかもしれないですね。

今年のGPFでの真央選手は最初から最後まで非常に落ち着いていました。これはいいことです。彼女の中で何かが芽生えているような気がします。

キムヨナ

初めのコンビネーションジャンで跳んだフリップジャンプ、エッジ判定はセーフでしたが、厳しい見方をすれば、本番(今のところワールド)でいきなり!ぐらいは付いてもおかしくないかもしれません。

トレースの描き方が明らかにルッツとは異なって直線ですので、eまでは付けられないと思いますが、彼女もワールドタイトルを何が何でも手に入れたい訳ですから、スタイルは変えず今のままで行くでしょう。

3Lzがシングルになってしまったことで、そのあとに続くスパイラルで明らかに動揺しているのが見てとれました。3Lzが点数の稼ぎどころだというのは彼女自身が熟知していることですが、賢明な彼女ならここでミスを寸止めしているところを、国の威信を背負いながら戦うという相当なプレッシャーが負の連鎖となり、会場の圧力にのまれスパイラルで動揺が引き続いてしまったのでしょう。

初めのアラベスクで既に今までのスケアメ・中国杯とは異なり、顔の表情が曇っていましたし、余裕がない分顔をあげて滑る間が少なくなっていました。今の今までそれなりにパーフェクトに決めていたショートで明らかにミスと分かるシングルジャンプでしたので、今までにない相当大きな動揺があったのでしょう、それがチェンジエッジミスという形で現れ、レベルを3に下げる結果となり、もったいない取りこぼしでした。

前のワールドでもルッツの転倒でスパイラルの3秒保持が出来ず、レベルを下げてしまっていました。失敗の後の立て直しに弱さがあるかもしれません。ーがしかし、国の期待を一人で背負っている訳ですから、仕方がない面もあります。かつての伊藤みどりがそうでした。

しかしスピンは本当に素晴らしかったですね。特にレイバックスピンでは彼女が唯一レベル4を獲得しました。

フリースケーティング

浅田真央

女子では国際大会の一つのプログラムで2回、3Aが認定されたということで、その後の歴史にしっかりと名を残すことになるでしょう。

また、オリンピックまでにこの目標が達成できたことは大きかったと言えます。トリプルアクセルには今まで散々紆余曲折してきましたが、ここにきて安定感が増し、彼女自身、この1~2年に至る中で成功させる道筋みたいなものが分かってきたのではないでしょうか。

3連続コンビネーションジャンプの後のフライングシットスピンでレベルが3となっていまいした。チェンジエッジがうまくいかなかったのでしょう。

目に見えるミスとして唯一のミスは後半のフリップジャンプでの転倒でしたが、疲れのせいもあったと思います。フリップは彼女が得意とするジャンプですが、回転が足りずに転倒するという彼女にしては珍しいミスでした。でもこのミスが後に尾を引かないのが真央選手の長所です。3Tも2Aもきっちりと決めましたし、盛り上がりを見せるストレートラインステップでも力を抜くことなく、かなり集中していたのではないでしょうか。最後の最後まで気を緩めることなく演技をやりきることができました。

緊張感から解き放たれ、喜びを満面に表すのではなく、課題を克服することが出来たことで、納得の表情を浮かべていたのが印象的でした。

キムヨナ

6分間練習からあまり調子が上がっていなかったそうです。しかし、冒頭の3-3をしっかりと決めてきたのはさすがですね。真央選手の3A-2Tの合計点数よりも上にいくという、今シーズンならではのジャッジングでした。

苦手のループジャンプはやはり避けてきましたね。苦手のサルコウ&ルッツを克服してきた真央選手に対し、苦手ジャンプをクリアできずにオリンピックに向かう、この差は大きいと思います。今だけ良いのであればそれも良いでしょう。またシーズン後半に故障と泣く泣く闘ってきたヨナ陣営にしてみれば、昨年、一昨年の二の舞は避けたいでしょうし、何としてもワールドは取っておきたいタイトルですから、今季、ループはもうないかもしれませんね。

国民の期待=優勝という大きな目標を勝手に与えられ、絶対に負けられないというプレッシャーは相当な緊張感を生み、演技後半ではそれが過剰に体力を奪い、ジャンプを2つミスするだけにとどまらず、二つのスピンでもレベル3となる結果を招きました。

サルコウジャンプでの転倒が明暗を大きく分けたことを、彼女自身も認識できたと思います。後のフライングコンビネーションスピンでは、キャメルの回転が明らかに足りていませんでした。最後のチェンジフットコンビネーションスプンまでも、キャメルでのチェンジエッジがうまくいってなかったことで、レベルを落としてしまいました。失敗を振り切ることが出来ずにいるのは彼女の今後の課題と言えるでしょう。

ーが、あの、国を挙げて彼女に対する一種の選挙運動みたいな騒ぎ方は異様に思えます。あれでは、プレッシャーも力に変えることは難しいのではないでしょうか。ヨナ選手のお母さんらしき人が映っていましたが、顔を手で覆う姿はもう演技を見られる心境とは思えませんでした。

ES細胞の黄教授の時もそうでしたが、韓国初のノーベル賞をあの方に勝手に期待した挙句、彼に見げ道をなくす結果となり、ねつ造に走らせる悲劇が生まれました。

課題を克服することを目標に戦う真央選手に対し、勝つことを余儀なくされたヨナ選手はいつの間にか心の余裕を失っていたのかもしれません。勝たなければいけない、勝って当然というのはアルベールビルでの伊藤みどりさんの時と酷似しています。

今回真央選手は目標を明確にしていました。目先の勝利より、3Lzのエッジを正確に跳ぶ、そして3Aを2回&苦手の3Sを成功させるという目標を明確に掲げていました。その結果に優勝があるということを熟知していたので、演技終了後の力強いこぶしは達成感の表れでしょう。緊張感からの解放ではありませんでした。

そしてまた新たな課題として3-3のフリップループが挙げられます。2つ目のループジャンプは来年に引き続く課題ですね。真央選手は一つ一つコツコツと遠回りするタイプですから焦る必要はないと思います。心配はあるでしょうが、目標を明確にするということは勝利への道筋につながる大事な過程です。克服してほしいですね。

グランプリファイナルプロトコル:http://www.isuresults.com/results/gpf0809/

2008/12/14  01:58

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グランプリファイナル2008 in KOREA 勝敗の分け目~浅田真央編~

時間の制約上、女子シングルだけに限定いたします。

まず、SPでは、ジャンプでミスをしないこと、これが絶対条件です。ダウングレードも同様です。スピン・スパイラルでの取りこぼしも僅差での勝負には落とせないところですが、それよりまずはジャンプの成功が鍵となります。

3-3のコンビネーションジャンプの確実なる成功です。3Loの回転不足をとられないこと。この回転不足が今季男女問わず、何ともいかんしがたいところです。先日のNHK杯で微妙ながら回転不足とされました。今季の厳しさといったら、昨年認定されていたものとそれほど変わらないジャンプでも今季はダメなのでしょうか?NHK杯が特に厳しかったのでしょうか?認められたのと認められなかったのとでは、点数が全然違いますから、このままいくと、3-3はしない方がいいのでは・・・と思いたくなるぐらいの判定です。まあ、様子見ということで、ファイナルでは攻めの姿勢でトライしてほしいと思います。今季は一か八かのシーズンになるのかもしれませんね。この厳しさが続くようであれば、来季は安定的な成功に向け、技術的科学的なトレーニングが必要になってくると思います。

3Lzの成功もかなり重要なウェイトを占めています。ルッツジャンプの克服は今季最大目標に掲げていたものです。これが成功か失敗かで彼女自身の心の持ちようが大きく違ってくると思います。はては、来季のオリンピックへ良い流れを作るには、3Lzの成功は避けては通れない重要ポイントだと思います。

スパイラルシークエンスでは確実にレベル4を取り、加点を2倍にすることです。NHK杯でのFSでは詳細はわかりませんが、おそらくチェンジエッジのミスと思われるため、レベル3にとどまってしまいました。またスピンでのレベルの取りこぼしをなくす、あるいは最小限にとどめる、これはFSでも同様に言えることでしょう。

スコア的には、66点ぐらいまではつかんでほしいと思います。

FSでは、最初の3Aと、苦手とする3Sを確実に成功させることです。かなり波に乗って来れますので、鍵となるジャンプです。また、NHK杯でのFSの滑りを最低限の目標に、それ以下ではなく、それ以上のものをもってくることです。非常に難しいと思いますが、ヨナ選手がパーフェクトに決めた時は、真央選手の勝ち目はFSでいかに多くのジャンプポイントを稼ぐことができるかによります。質のいい3Aで2点近く加点をとり、その他のジャンプでマイナスを取られないこと。真央選手は試合が大きくなればなるほど、プレッシャーが大きくなればなるほど、エンジンがかかりますので、スロースターターではありますが、良い勝負になると思います。

メンタル的には、良い滑りを見せることに気持ちの重点を置いていけば、少なくとも後ろ向きになることは回避できるのではないでしょうか。失敗したくないという気持ちではなく、跳びたい、いい演技を見せたいという、イメージトレーニング的なもので、情感を養っていくことが必要かもしれませんね。彼女は決してメンタルが弱いとは思いません。気持ちの運び方が少しばかり不器用なんだと思います。けれど、根っからの純粋さは失われていないので、スケートを愛する気持ちでもって色々な課題を見つけては克服していくという、遠回りな歩き方をしているだけなのです。 (この遠回りがオリンピックで役に立つものですよ~)

2008/12/08  13:58

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NHK杯 女子シングルFSの感想 浅田真央編

プロトコルが発表されていますので、並行して浅田選手のFSでの得点を私見を交えてコメントしようと思います。

プロトコル:http://www.isuresults.com/results/gpjpn08/gpjpn08_Ladies_FS_Scores.pdf

3A  8.20+1.60=9.80

素晴らしい3Aでした。当初はコンビネーションの予定でしたがとっさの判断でした。それでも1.6もの加点ですよ。高さもあり、回転OK、着氷後の流れも美しく、迫力ある大きなジャンプを見せてくれました。

3A<+2T  4.80-0.80=4.00

1つ目の3Aに比べると、確かに着氷後の角度が微妙にクルっとしたかも・・・とは思いましたが、3Aの認定を受けていてもおかしくないジャンプだったと思います。刈谷アナの興奮気味なアナウンスを聞くのも初めてでおかしかったですね。3Aを2回挑戦してくるということは、非常に勇気ある決断だったと思います。ここで回避したところで真央選手が得るものより、たとえダウングレードであってもきちんと着氷したことにより得るものの方が色々な意味で大きかったと言えるでしょう。

3F+2Lo+2Lo  8.50+1.00=9.50

フリップに入る前に、後ろ向きのストロークが入るんですよね。シンバルの音に合わせて両手をかざしながらフリップジャンプに向け進んでいく、一見簡単そうに見えますが、こういったところも流れを作っていて曲と調和しているなと思いました。このジャンプの成功で会場の盛り上がりが一気にヒートアップしましたね。

FSSp4  3.00+0.50=3.50

SpSq3  3.10+0.60=3.70

映像が全体的に映っていなかったので、どうしてレベル3なのか、「?」ですが、どなたかご存知であれば教えてください。

3S  4.95+0.80=5.75

ここから後半により基礎点が1.1倍になります。

苦手なんですかね?0.8点の加点ですよ。今季のヨナ選手のサルコウよりGOEが高くついています。

ヨナ選手  スケアメ +0.2

       中国杯  +0.6

安藤選手の中国杯でのサルコウジャンプが+1でしたので、十分戦力になりますね。

3F  6.05+0.60=6.65

3F+3Loの予定でしたが、着氷した右足がループへつなげるには若干流れ過ぎた感じです。でも単発にして正解だったと思います。3F+2Loには多少無理があったでしょうし、3F+1LoではGOEがマイナスになってしまいます。結果的に良い判断だったということです。けれど、欲を言えばやはり決めてほしいジャンプでした。

3T  4.40+0.60=5.00

2A  3.85+1.00=4.85

3Tの後、1,2,3のタイミングでダブルアクセル。非常に助走の短いジャンプでしたので、評価されたのでしょう。遠心力を上手く利用した彼女ならではですね。

FCoSp4  3.00+0.50=3.50

SlSt3  3.30+1.00=4.30

ステップに入る前の決めのポーズに力強さを感じますね。そしてとても情熱的です。スラリと細い真央選手の体を大きく見せています。ステップは左右均等に、上に下に激しく体全体を使っていました。片足のブレードを持つツイズルは本当に圧巻です。どの選手よりも長いステップでした。仮面舞踏会のフィナーレを飾るシンバル&ティンパニーがトランペットと交互に3拍子を打ち、ステップとともに盛り上がりも最高潮に達しているというところでしょうか。タラソワの芸術センスに舌を巻きました。

CCoSp4  3.50+0.20=3.70

技術点合計 64.25

総括

3Aが一つダウングレード、3F+3Loのコンビネーションが単発になったとは言え、この点数は素晴らしかったです。また彼女のポテンシャルの高さも再認識できました。

今回のプログラムは後々にも語り継がれる名演技になったと思います。刈谷アナの興奮ぶりが印象的でした。私たちと同じ目線で真央選手を応援しているのでしょうね。荒川さんの感嘆ぶりもリアルでした。会場のスタンディングオーベーションも本当に割れんばかりのものでしたね。すごい拍手っぷりのお客さんがいましたよ(笑)。生観戦された方々が本当に羨ましいです。生の声を届けていただけませんでしょうか?

それにしても今回のスペシャリストの判定は厳しかったなという印象でした。

2008/12/01 22:40

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