プロトコルを見ての感想です。
今回はスケートアメリカの時以上に驚かされました。
まず、ロシェット選手。
ジャンプ
2A 3.50+2.00=5.50
この加点の付き方、ヨナ選手並みです。真央選手の2Aも非常に難しい入り方をし、ランディング後のポージングも美しいですが、ロシェット選手の2Aは、入り方=普通、ランディング=前のめり、軸=ややズレ気味、だったので、経験則からして+0.5ぐらいだろうと思っていたら、ほとんどのジャッジが+2を付けていました。
3F+2T 6.80-1.60
セカンドジャンプに入る前がオーバーターンということでマイナス。これは妥当でしょう。
3Lz 6.00+1.20=7.20
こちらもこの加点で納得です。スピードに乗りながらエッジも正しく、軸・ランディングも教科書通りでした。むしろこちらに+2が付いていてもいいぐらいだと思いますが。
スパイラル・スピン・ステップ
スパイラルがレベル4で加点1。 3.40+1.00=4.40
ロシェット選手、全体を通して見ると、「さらに体力増強をはかったのか」と思いたくなるぐらい、スピードのあるスケーティングをしていました。スパイラルでもスピードが落ちることなくスムーズでしたね。良かったと思います。
スピン3つともすべてレベル4
FSSp4 3.00+0.40=3.40
CCoSp4 3.50+0.40=3.90
LSp4 2.40+0.50=2.90
こうして見ると、スピンもコツコツとレベルを取ることが大事ですね。
ステップ レベル4 3.3.+0.90=4.20
0.9の加点も高いと言えるでしょう。しなやかさは決してなかったですが、力強く、上体の動きもあり、左右の動き・スピードがあり良かったと思います。
村主選手
ジャンプ
3Lz+2T 7.30+0.80=8.10
ルッツジャンプ、明らかにインサイドでしたが、「e」も「!」も付きませんでした。ここも本当に良く分かりません。
3F 5.50-0.80=4.70
このマイナスはおそらくステップが不十分だと判断されたのだと思います。スリーターンで入るフリップはステップがつけにくそうです。
2A 3.50+1.20=4.70
イーグル+2Aでしたので、加点は付くでしょう。ーにしてもそれほどきれいなイーグルだったとは思いません。イーグルの美しい選手はたくさんいますが、肩や背中の動きもあったりとして、しなやかさが伝わってきます。しかし村主選手のイーグルはやや硬く感じます。けれど、2A入る前の難しい入り方、また、高さもありましたので+1.2。
ジャンプ全体に言えることなんですが、村主選手のジャンプに入る前の事前準備が長いというのでしょうか、滑りが普通になっている感じが否めません。もちろんジャンプの失敗があっては点数がでませんから、成功することに意味があるのでしょうが、そういったところでファイブコンポーネンツも伸びてこないのかな、とも思いました。
スパイラル・スピン・ステップ
スパイラルがレベル4で加点1。 3.40+0.60=4.00
スピン
LSp1 1.50-0.48=1.02
FSSp4 3.00+0.50=3.50
CCoSp4 3.50+0.10=3.60
レイバックが横にずれた関係もあるのでしょう、レベル1。
体の硬い村主選手がレベルを取るために、レイバックスピンには珍しくバックエントランスで入っていました。それによって、通常とは異なる軸足で回転していましたが、まだ未完成だったのでしょう、横にズレてしまいましたね。
ステップ レベル4で加点0.6 3.40+0.60=4.00
きっちりとレベル4を取ってきました。さすがです。
全体(フリーも込み)を通して
ロシェット選手、地元と言うこともあり、彼女への点数の付け方に若干甘さがあったのかな、(特にSPについては)という印象です。
ジャンプの加点の付き方が驚異的です。真央選手の得意とするループジャンプも、+1.2ですから、流れに乗ったジャンプということなんでしょう。
村主選手のルッツジャンプ、今でこそセーフですが、いきなり「エラー」がついてもおかしくありません。(あきらかにルッツジャンプとは異なり、トウがフリップと同じ位置でついています。)
昨季の男子・ウィアー選手のフリップのように、グランプリシリーズではセーフだったのが、ワールドでいきなりエラーを取られたのと同じことが彼女にもあり得ます。
本当に、GOEやエッジの判定は、ことごとく「?」がついてまわります┐(´д`)┌ヤレヤレ
ファイナルやそれに続く4大陸・ワールドなど、同じ土俵でもって争うことの意義を、毎年のことながら強く感じました。やはり大会ごとにジャッジも変われば、GOEが厳しかったり甘かったり、参考になったりならなかったり、って感じですね。
総括
ロシェット選手の今回の点数を見て、彼女にもチャンスはいくらでもある、と思いました。上の選手がレベルの取りこぼしや回転不足で点数が伸び悩んだという時に、ロシェット選手あたりの伏兵が1位をさらっていくということも十分あります。
確かに地元の利だったかもしれませんが、今回ジャンプのミスがなければ彼女も190点台は取って来たわけです。
どの選手も工夫を凝らして、昨シーズン以上の成果をあげてきますが、ロシェット選手については特に、目を見張る活躍ぶりでした。本当に見ごたえのあるスケーティングでしたね。
そして彼女がともすれば脅威に感じるのが、オリンピックが彼女の母国で開催されるということです。それは彼女もメダル候補者の一人として十分な印象を与えたということで、今回のダントツ1位は非常に意義があった思います。
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